トカイワインは「王者のワインにしてワインの王者」…
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と言ったのはワインの王様でありながら太陽王とも呼ばれている、ルイ14世です。彼は、17世紀のフランスで一番有名な王様です。歴史上では、彼のことをグルメ好き、自由奔放、女性、パワー、文化、と、5つのキーワードを掲げて描いています。そんな彼、ルイ14世が、世界で一番美味しいワインはトカイワインである!と唱えたのです。

トカイワインは、ハンガリーワイン文化の輝かしい功績ともいえます。また、ハンガリーワインのたった一つのグローバル・スーパー・ブランドであります。驚かれるかもしれませんが、世界一流のワイン国、フランスも真似したといわれる、特別な品質のワインなのです。

そんなトカイワイン、最近では、アスーワイン(貴腐ワイン)と同類として扱われるようになりました。昔のレシピに従い、砂糖やアルコールを入れず、貴腐菌(ボトリティス・シネレアともいう)を付ける、オーガニック製法で作ることで、この独特で優美な、香り高い甘さが実現するのです。この独特の香りと味は、貴腐菌とトカイ地方の特別な気候のおかげなのです。

また、フルミント、ハールシュレヴェルー、マスカットという3種類のブドウから作られているトカイワインは、アスーワイン、Late Harvest(レイト・ハーヴェスト)と辛口トカイの3種類に分類されます。Late Harvestは、アスーに比べて、お手頃な価格な上に、もっと軽めのワインではありますが、香りと甘さが似ています。辛口のトカイワインは、リースリングやシャルドネに似ており、気軽に楽しめるほか、肉料理によく合い、いつもの食事をより一層おいしくしてくれる、そんなワインです。
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アスー作りの技術は中世まで遡ります。このワインが国際的な評価を得たのは、ラーコーツィの独立戦争(1703-1711)の時代、ラーコーツィ・フェレンツ2世が、太陽王にトカイワインの贈り物をした時でした。この時同席していた他国の皇帝、ロシア皇帝のピョートル1世とプロイセン王のフリードリヒ2世もトカイワインの虜に。ヨーロッパNo.1の王様が召し上がったということもあり、政権交代後には、トカイワイン地域の6000エーカー(約2,400万平米)に、西欧からはフランス、イギリス、スペインの投資家を魅了することとなったのです。その投下資本で技術を近代化し、ハンガリーのこの国宝でもある良い評判は、世界中へと知れ渡ることとなりました。

最近では、この素晴らしいワインを飲みたがっている人のために、トカイワイン地域では、徐々に国際規模で、そんな声に応える優れたレストランとホテルが増えつつあります。
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by itadakimasu_hu | 2013-01-11 15:52 | ワイン
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