カテゴリ:ワイン( 5 )
バラトンのワイン
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「やっと夏だ!!バラトン湖へ行きましょう。」とハンガリー人の叫びをよく耳にしませんか。ハンガリーの夏で一番楽しい場所はバラトンですよ。湖の水は非常に質が高く、まるでミネラルウォーターのようです。特に子供がいる家族には理想的なレジャー場所だと思いますよ。また、バラトン周辺は、2000年以上の歴史をもつ、華やかで、カラフルなローマ時代に根付いたワイン文化を持つ地域であるのですよ。

バラトン湖は特別に大きいとはいえませんが(長さ77km、最大幅14km)、土壌学的には非常に多様性をもった湖岸となっています。ワインの味に一番影響するものは、やはり土壌や「テロワール」です。平らな南沿いは主に砂土、レス土壌、そして、褐色森林土ですが、丘陵地の北沿いは火山の玄武岩から、石灰岩を通して、 砂岩までバラエティ豊かな地域です!太陽をたくさん浴びることができ、また、その日差しを湖が地上へと跳ね返す、まさに、ワイン作りには理想的な日照条件の揃った気候ができるのです。

ワイン産業者は、この地中海環境で素敵な白いワインを作ることができるのです。バラトンの白いワインは、夏の食事に合う、軽くてフルーティだったり、友達との楽しい会話にぴったりの味の深みとミネラル感を存分に感じさせたりする、そんなワインです。

バラトン北沿いのおススメワイナリーは以下となっています:
Istvándy Pincészet【HP】住所:8283 Káptalantóti, Hegymőg dűlő【地図
Szeremley Borhaz【HP】住所:8258 Badacsonytomaj Fő út 51-53.【地図
Laposa Borbirtok【HP】8261 Badacsony Bogyai Lajos u. 1. 【地図
Figula Wines 【HP】8230 Balatonfüred Meleghegy【地図
Pálffy Pince 【HP】8274 Köveskál, Fő u. 40.【地図
Villa Tolnay 【HP】8286. Gyulakeszi, Csobánchegy 24【地図
Jásdi Pince【HP】8229 Csopak Arany János utca 2【地図
Tamás pincészet 【HP】8229 Csopak, Arany János utca 1【地図

南沿いも優れた 白ワインを作っていますが、それ以外にもフルーティで飲みやすい赤ワインも多く作られています。スパークリングワインから複雑な味の赤ワインまで多種多様なワインからお好きな一本を見つけることのできる、国際的レベルの品揃えです。
バラトン南沿いのおススメワイナリーは以下となっています:
Bujdosó Pincészet【HP】8636 Balatonlelle, Gárdonyi Géza utca 2. 【地図
Garamvári Szőlőbirtok 【HP】8638 Balatonlelle, Kishegy telep 42【地図
Légli Bortermelő Gazdaság【HP】8691 Szőlőskislak, Fő utca 44【地図
Konyári pincészet 【HP】 8638 Balatonlelle, Kishegy【地図

この地域の観光事業は急速に発展していて、近年ではビーチだけではなく、湖からちょっと離れると、トスカーナ州の雰囲気に似ている、美しい景色をあちらこちらにみることができます。この自然に抱かれた素敵な場所にはワインだけでなく、乗馬、自転車、ハンググライダーなどのいろんなスポーツ、音楽フェスティバル、グルメも楽しめる機会があります。北沿い一番のレストランBalatonakarattyaのSpoonや、南沿いはBalatonszemesのKistücsökを尋ねてみてもいいですが、普通にビーチでラーンゴッシュやパラチンタを食べて、スプリッツァ(白ワインに炭酸水を入れる簡単なカクテル、ハンガリー語ではFröccs『フルッチ』と言います)を飲みながらバラトンの夏を楽しむことも、ハンガリーらしくてオススメですよ。
《参考文章: BORIGOワイン雑誌編集長トンパ・イムレ》

今回 トンパ先生に勧められ頂きましたワイナリー、そして、ハンガリーグルメブログとハンガリー料理専門雑誌(Magyar Konyha Magazin)のおススメのレストランとカフェが掲載されているバラトンの地図を提供します。バラトンへ旅行を考えてる方々の役に立てば幸いです。【地図のリンク

バラトン湖に関する過去の記事****************************

バラトン湖を楽しみましょう ・ 第1集 レストランTOP5
バラトン湖を楽しましょう ・ 第2集レトロ風焼き魚
バラトンのグルメ旅行記 【1日目】
バラトンのグルメ旅行記 【2日目】
バラトンのグルメ旅行記 【3日目】
バラトンのグルメ旅行記 【4日目】

トンパ・イムレさんの過去の記事(日本語訳編)******************

ハンガリーワインの概要
トカイワインは「王者のワインにしてワインの王者」
和食にハンガリーワインを ~ソムリエの選択~
ハンガリーの最高の赤ワイン生産地

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by itadakimasu_hu | 2013-07-09 22:18 | ワイン
ハンガリーの最高の赤ワイン生産地
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ハンガリーは、ワインづくりに適した地域で認められる北部付近に位置し、少量の日光を必要とする白ブドウの栽培が盛んなことはいうまでもないですが、世界に通用する赤ワインの生産でも有名です。

今年、パリで行われた「Vinalies 2013」という、最も権威のあるワイン大会では、ヴィラーニ (Villány)のワイナリーであるBock ワイナリーが、赤ワインで有名なフランスを差し置いて、赤ワイン部門で2つの金メダルを獲得しました。

赤ワインには欠かせない黒ブドウは、地中海由来の種類の為、白ブドウより日光を多く必要とします。ハンガリーはというと、カルパチア山脈に守られた盆地にあり、大陸性気候の国ですが、バラトンとヴィラーニの周辺は地中海性に近い気候の為、日照時間が長く、冬でも暖かく、ブドウ以外にイチジクの栽培も可能な地域でもあります。

そんなヴィラーニは、ハンガリーの中で一番暑い地域の一つです。この地域でのブドウ栽培を復興させたのはローマ人ですが、復活させたのは18世紀に移住してきたシュワーベン人の農家でした。(シュワーベン人とは、オスマン・トルコ民族に約150年間支配下におかれた後、オスマン帝国領であったハンガリーの領土人口が急激に減少したことが理由で、ハプスブルク皇帝にドイツの南部から移住させられた民族です)

2100ヘクタールもの広大な土地の約70-80 %では、主に黒ブドウがつくられています。フランスで有名な世界的品種であるカベルネやメルローをはじめ、ハンガリーのブドウ品種で有名なkékfrankos (ケークフランコシュ)、portugizer(ポルトゥギーザー)、kadarka(カダルカ)です。遅摘みの為、口当たりが軽く、フルーティーで、日常に飲めるワインをつくることができます。ただし、ボルドー種であれば、みなさんもご存知のように、どっしりとした、フルボディーらしい濃いルビー色をした、しっかりとした味の赤ワインができます。そんなヴィラーニワイン産地のワインメーカーは、90年代に設立された「Év Bortermelője」(oo年度のワイン生産者)賞を4回も受賞しているのです。

最後に、ウィラーニワイン産地のトップワイナリーを紹介させていただきます。Bock、Gere Tiffánワイナリー、Günzer、Malatinszky、 Sauska そして Vylyan ワイナリー。これらのワイナリーでは、ワインをフランスやカリフォルニアと同じレベルの近代的な工房でつくっています。これらのワインは、それぞれのワイン地域にある、高級レストランやペンションでお試しいただくことができます。

詳細は、英語のウェブページをご覧下さい:http://villanyiborvidek.hu/en
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by itadakimasu_hu | 2013-04-02 22:50 | ワイン
和食にハンガリーワインを ~ソムリエの選択~
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日本の食事では、同時にデザートを除く、いろんな食べ物が食卓に一度に並びますよね。そういった味わい豊かな和食に、テーブルワインをプラスして、いつもとは違った和食を楽しむ、というのはいかがでしょうか。

今回の記事では、日本人の皆さんへ、和食に合うワインを紹介したいと思います。
多種多様なハンガリーワインを合わせることで、いつもの和食とちょっと違う、もっとエキサイティングな食事の日、というのを設けるのも面白いかもしれませんよ。ワインは、選び方を間違わなければ、食事の味を殺すものではなく、料理の味を高めて、疲れた心に元気を与えることもできるのです。

優しい味と食欲をそそる香りをもつ和食のほとんどは、最近流行のブルゴーニュ地方のブルゴーニュワインや白のリースリングなどに似ている、ミネラル豊かな味で、酸度の高いトカイ地方の辛口フルミント(tokaji száraz furmint)が美しく合うと思います。
また、食前酒には、本格的なハンガリーシャンパンの香り豊かなセミドライのChateau Vincent Hárslevelű Demi Secをお勧めします。食事の雰囲気を明るくし、食欲も増すでしょう。

そこで今回は、種類豊富な日本食の中からいくつかをピックアップして、それらの料理に合うお勧めワインを紹介したいと思います。参考になれば幸いです。

Ver.1:
ライトボディーの赤ワイン、Frittmann Pincészet(フリットマン・ワイナリー)のKadarka(2011)がお勧めです。カダルカは、口当たりも軽い(アルコール分も低い)ワインですので、肉もワインの味もお互いがお互いの味を殺さず、料理もワインも楽しむことができます。

Ver.2:
かぼちゃの自然な甘さも生かす、収穫のちょっと遅い甘口ワイン、 Tokaj NobilisのAmicus Late Harvest (2008)がお勧めです。

Ver.3: 天ぷらうどん
ドライワインタイプのフルミント、Lenkey Pincészet(レンケーイ・ワイナリー)のSzáraz furmint (2007)がお勧めです。さっぱりとした醤油ベースのおつゆには、キリっとした白のドライワインがよく合います。

Ver.4:サーモンのグリル
日本の鮭よりも油がよくのっているサーモンには、酸味の強いロゼでさっぱりと。お勧めワインはGál Szőlőbirtokの Szent Márton rozé (2012) です。

Ver.5:寿司
基本的には、Barta Öreg Király, Furmint (2009)などの丁寧な酸味のある、辛口ワインをお勧めします。(いや!お寿司に合うアルコールといえば、日本酒かビールでしょ!という声がどこからか聞こえてきそうですが・・・笑 )

そしてデザートには、もちろん、糖度の高いトカイアスー・ワインですね。Patrícius Borház(パトリチウシュ・ワインハウス) の6プットニョシュのアスーは、デザートワインとして是非飲んでいただきたい1本です。お試しくださいね。

《参考文章: BORIGOワイン雑誌編集長トンパ・イムレ》
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by itadakimasu_hu | 2013-02-14 05:11 | ワイン
トカイワインは「王者のワインにしてワインの王者」…
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と言ったのはワインの王様でありながら太陽王とも呼ばれている、ルイ14世です。彼は、17世紀のフランスで一番有名な王様です。歴史上では、彼のことをグルメ好き、自由奔放、女性、パワー、文化、と、5つのキーワードを掲げて描いています。そんな彼、ルイ14世が、世界で一番美味しいワインはトカイワインである!と唱えたのです。

トカイワインは、ハンガリーワイン文化の輝かしい功績ともいえます。また、ハンガリーワインのたった一つのグローバル・スーパー・ブランドであります。驚かれるかもしれませんが、世界一流のワイン国、フランスも真似したといわれる、特別な品質のワインなのです。

そんなトカイワイン、最近では、アスーワイン(貴腐ワイン)と同類として扱われるようになりました。昔のレシピに従い、砂糖やアルコールを入れず、貴腐菌(ボトリティス・シネレアともいう)を付ける、オーガニック製法で作ることで、この独特で優美な、香り高い甘さが実現するのです。この独特の香りと味は、貴腐菌とトカイ地方の特別な気候のおかげなのです。

また、フルミント、ハールシュレヴェルー、マスカットという3種類のブドウから作られているトカイワインは、アスーワイン、Late Harvest(レイト・ハーヴェスト)と辛口トカイの3種類に分類されます。Late Harvestは、アスーに比べて、お手頃な価格な上に、もっと軽めのワインではありますが、香りと甘さが似ています。辛口のトカイワインは、リースリングやシャルドネに似ており、気軽に楽しめるほか、肉料理によく合い、いつもの食事をより一層おいしくしてくれる、そんなワインです。
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アスー作りの技術は中世まで遡ります。このワインが国際的な評価を得たのは、ラーコーツィの独立戦争(1703-1711)の時代、ラーコーツィ・フェレンツ2世が、太陽王にトカイワインの贈り物をした時でした。この時同席していた他国の皇帝、ロシア皇帝のピョートル1世とプロイセン王のフリードリヒ2世もトカイワインの虜に。ヨーロッパNo.1の王様が召し上がったということもあり、政権交代後には、トカイワイン地域の6000エーカー(約2,400万平米)に、西欧からはフランス、イギリス、スペインの投資家を魅了することとなったのです。その投下資本で技術を近代化し、ハンガリーのこの国宝でもある良い評判は、世界中へと知れ渡ることとなりました。

最近では、この素晴らしいワインを飲みたがっている人のために、トカイワイン地域では、徐々に国際規模で、そんな声に応える優れたレストランとホテルが増えつつあります。
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by itadakimasu_hu | 2013-01-11 15:52 | ワイン
ハンガリーワインの概要
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英国のもっとも有名なワイン評論家のHugh Johnsonさんによると、ハンガリーはフランスとドイツと並んで、世界一流 のワイン国に入っていました。
戦前はTOP3に入っていましたが、戦後は世界に忘れられて、長い眠りに落ちていましたが、その眠りから覚めたのは、民主化運動の頃でした。そして、現在では、ハンガリー各地のワイナリーでTokaj以外にも多種多様のワールドクラスのワインが作られています。

その背景には、パンノニア平原といわれるハンガリー独特の地形が、ワイン作りには想的な地域と言えることがあげられます。周りのカルパティア山脈は、まるで巨大なお城の壁のように、ブドウを冷たい風から守ることができ、土壌状態も多様です。ご存じの方もいるように、ワインの品質を決定する一番重要な要素は、理想的な土壌と気候です。そして、優れたワインの3つのポイントは、ワイン生産者、人間と文化の関わりです。ワインで有名なフランスで使われている流行フレーズ「terroir」(テロワール)の意味は、まさに、「土壌、気候、人間」。そんなパンノニア平原では、ハンガリー農家と呼ばれて約1000年間、ローマ帝国のあった時代下でも2000年間に渡る、長いブドウ栽培の歴史があります。

Tokaj、Somlo、Badacsony(トカイ、ショムローイ、バダチョニ)等の火山は地下に深く、ミネラル豊かなワインを、バラトン周辺の石灰岩山では酸性度の低い白ワインを、Pecs(ペーチ)近くのVillany(ヴィッラーニ)山近くは、辛口の赤ワインを、そして、 Szekszard(セクサード) の黄土丘はフルーティな風味の赤ワインを育ています。
もちろん、今でもTokaj山のワインブドウが一番有名で、ハンガリー人所有のワイナリーの他に、イギリス人、スペイン人そしてフランス人所有のワイナリーもあり、世界レベルのデザートワインが作られています。

バラエティに富んだ近代的なハンガリーワインは 香り豊かな、軽めの白ワインから、フルーティで飲みやすく、また、ミステリアスでずっしりとした美しいボルドーや、デザート感覚で楽しめるAszú(アスー)ワインまで何でもあります。最近では、シャンパンや果物パーリンカ(ハンガリー産蒸留酒)も盛んになっています。

1000年以上にも渡るワイン文化の伝統と近代的な技術と知識の結果として、国際的な成功が生じ、2000年フランス、イタリア、カリフォルニアや南米のライバルを抜いて、国際競技会でハンガリーのszeszes(セセシュ社)が連続優勝しました。

様々な特徴をもつワイン、シャンパンをはじめとするハンガリー産のアルコール類は、どんな国の料理にも合うといわれています。
和食のほっとする味も、ハンガリーのお酒と一緒に楽しむことで、また違った楽しみ方ができることでしょう。
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by itadakimasu_hu | 2012-11-26 02:07 | ワイン