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ハンガリーワインの概要
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英国のもっとも有名なワイン評論家のHugh Johnsonさんによると、ハンガリーはフランスとドイツと並んで、世界一流 のワイン国に入っていました。
戦前はTOP3に入っていましたが、戦後は世界に忘れられて、長い眠りに落ちていましたが、その眠りから覚めたのは、民主化運動の頃でした。そして、現在では、ハンガリー各地のワイナリーでTokaj以外にも多種多様のワールドクラスのワインが作られています。

その背景には、パンノニア平原といわれるハンガリー独特の地形が、ワイン作りには想的な地域と言えることがあげられます。周りのカルパティア山脈は、まるで巨大なお城の壁のように、ブドウを冷たい風から守ることができ、土壌状態も多様です。ご存じの方もいるように、ワインの品質を決定する一番重要な要素は、理想的な土壌と気候です。そして、優れたワインの3つのポイントは、ワイン生産者、人間と文化の関わりです。ワインで有名なフランスで使われている流行フレーズ「terroir」(テロワール)の意味は、まさに、「土壌、気候、人間」。そんなパンノニア平原では、ハンガリー農家と呼ばれて約1000年間、ローマ帝国のあった時代下でも2000年間に渡る、長いブドウ栽培の歴史があります。

Tokaj、Somlo、Badacsony(トカイ、ショムローイ、バダチョニ)等の火山は地下に深く、ミネラル豊かなワインを、バラトン周辺の石灰岩山では酸性度の低い白ワインを、Pecs(ペーチ)近くのVillany(ヴィッラーニ)山近くは、辛口の赤ワインを、そして、 Szekszard(セクサード) の黄土丘はフルーティな風味の赤ワインを育ています。
もちろん、今でもTokaj山のワインブドウが一番有名で、ハンガリー人所有のワイナリーの他に、イギリス人、スペイン人そしてフランス人所有のワイナリーもあり、世界レベルのデザートワインが作られています。

バラエティに富んだ近代的なハンガリーワインは 香り豊かな、軽めの白ワインから、フルーティで飲みやすく、また、ミステリアスでずっしりとした美しいボルドーや、デザート感覚で楽しめるAszú(アスー)ワインまで何でもあります。最近では、シャンパンや果物パーリンカ(ハンガリー産蒸留酒)も盛んになっています。

1000年以上にも渡るワイン文化の伝統と近代的な技術と知識の結果として、国際的な成功が生じ、2000年フランス、イタリア、カリフォルニアや南米のライバルを抜いて、国際競技会でハンガリーのszeszes(セセシュ社)が連続優勝しました。

様々な特徴をもつワイン、シャンパンをはじめとするハンガリー産のアルコール類は、どんな国の料理にも合うといわれています。
和食のほっとする味も、ハンガリーのお酒と一緒に楽しむことで、また違った楽しみ方ができることでしょう。
by itadakimasu_hu | 2012-11-26 02:07 | ワイン
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